アルミニウムの製造工程
アルミニウムは、日常生活の中で様々な形の製品として存在していますが、製品に至るまでには、数々の行程を経て製品となります。
アルミ製品素材が出来るまでは、おおまかに3工程にわけられます。
アルミニウムは、日常生活の中で様々な形の製品として存在していますが、製品に至るまでには、数々の行程を経て製品となります。
アルミ製品素材が出来るまでは、おおまかに3工程にわけられます。
アルミニウムの原料はボーキサイトという物質です。これは地球の地殻の8%を構成する元素で金属資源としての含有量は第一位。
酸素・ケイ素に次いで3番目に豊富な資源ということになります。
ボーキサイトアルミナ
ボーキサイトを、苛性ソーダ液(水酸化ナトリウム)で溶かすと、アルミン酸ソーダ液という、液体ができます。
その液体からアルミナ分を抽出します。
アルミナアルミニウム
アルミナを溶融氷晶石の中で電気分解することにより、アルミ地金が出来上がります。
合金にする場合には、この工程の時に他の材料を加えます。
アルミニウム(地金)製品素材
出来上がった地金を原材料にして圧延・押出・鍛造・鋳造などの加工をし、いろいろな形の製品に成形します。
製品素材にもインゴットと呼ばれる固まりや棒状の物など、さまざまな形状があります。
アルミ製品の製造者は、その後の加工に応じた形状の素材を選びます。
★アルミ合金はほとんどの場合、インゴットの形で各製造走者のもとへ渡ります。
水酸化アルミニウムとアルミナ
水酸化アルミニウムとアルミナは白い粉末で、アルミニウムの原料としてだけではなく化学工学、窯業などさまざまな用途に使用されています。
水酸化アルミニウムは結晶水を含み、約200℃から脱水分解を開始する性質を持ち、また酸やアルカリに溶けやすいなどの特徴があることから難燃化剤や工業用化学薬品の原料として広く使われています。またアルミナは、水酸化アルミニウムを焼成してつくられるもので、たいへん硬い、融点が2050℃と高い、電気絶縁抵抗が大きい、化学的に安定しているなどの特徴があり、研磨剤や耐火物、セラミックスなどの原料として使われています。このほかにも、身近な生活の中でもいろいろな形で使われており、そのおもなものは次のとおりです。飲料水:水道水の濁り除去用無機凝集剤 (水酸化アルミニウム)
歯 磨:混合される研磨剤(超微粒・高白色水酸化アルミニウム)
洗 剤:無リン洗剤用合成ゼオライトの原料(水酸化アルミニウム)
キッチン:人造大理石の原料(高白色水酸化アルミニウム)
自動車:スパークプラグの碍子部の原料(ローソーダアルミナ)
OA機器:lCパッケージの原料(ローソーダアルミナ)
水酸化アルミニウムとアルミナは白い粉末で、アルミニウムの原料としてだけではなく化学工学、窯業などさまざまな用途に使用されています。
水酸化アルミニウムは結晶水を含み、約200℃から脱水分解を開始する性質を持ち、また酸やアルカリに溶けやすいなどの特徴があることから難燃化剤や工業用化学薬品の原料として広く使われています。またアルミナは、水酸化アルミニウムを焼成してつくられるもので、たいへん硬い、融点が2050℃と高い、電気絶縁抵抗が大きい、化学的に安定しているなどの特徴があり、研磨剤や耐火物、セラミックスなどの原料として使われています。このほかにも、身近な生活の中でもいろいろな形で使われており、そのおもなものは次のとおりです。
水酸化アルミニウムやアルミナはアルミニウム製錬以外の用途が年々広がっており、現在では世界の全生産量の約10%がこのような用途に使われています。